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インフレターゲットという金融の言葉がある。政府や中央銀行が物価上昇率の目標値を数値化することを言う。導入する諸外国ではインフレを抑制するために目標値を設定するのだが、わが国では対称的に長期的なデフレを解消するために日本銀行が前年比上昇率2%という目標を2013年に定めていた。バブル崩壊後、景気回復を邪魔しているのは長期的なデフレであり、緩やかなインフレを実現できれば日本の経済状況は大きく好転すると言われてきた。そんな中、総務省が5月20日に発表した4月の消費者物価指数が変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が101.4となり、前年同月比2.1%上昇した。そして生鮮食品を含む総合指数では2.5%も上がったのだ。これは消費増税の影響があった時期を除くと実に30年ぶりだそうだ。長年待ち望んだインフレの到来と喜びたいところであるが現実はどうであろうか?日銀が望んだのは内需が拡大して消費が増えることに起因するインフレであったであろう。消費が活発になると需給バランスが崩れ商品や製品の価格を上げても消費者がそれを購入し、それを見越して企業が設備投資に積極的になる。企業にとっても売上が増え従業員の給与も増え好景気の循環となる。ただし今回のインフレはコロナウイルスによるパンデミックとロシアのウクライナ侵攻が起因しているのでインフレ目標に達したと喜んでいる状況ではないのである。残念ながらこのインフレでは日銀の描くデフレ脱却後のシナリオは通用しない。それどころか原油高、米ドル高、小麦をはじめとする食材高と国内企業が経営をする上で逆風ばかりだ。インフレターゲットを設定して10年弱自力でインフレに誘導できなかった日銀に多くを求めることはできないが、今後苦境に立たされるはずの中小企業の支援のための金融政策を全力で講じてもらわなければならない。何といっても中小企業の発展抜きにこの国の経済は成り立たないのだから。
会社法では、一般的に発行されている「普通株式」の他にもさまざまな種類の株式を発行することができます。
日本の中小企業の皆様は、ほとんどが下記④のついた株式のみを発行している単一株式発行会社です。
今回は、何回かに分けて、会社法に定められた株式の種類についてお話したいと思います。
種類株式には、以下9つの種類の株式があります。(会社法108条)
※組み合わせは自由です。
そして、内容の異なる2以上の種類の株式の内容が定款に定められている会社を種類株式発行会社といいます。(定款に異なる2以上の種類の株式の内容が定められていれば現実に他種株式が発行されている必要はありません。)
また、下記④⑤⑥については、他の種類の株式の存在を前提とせず、その種類の株式のみを発行することができます。この場合は、種類株式発行会社とはいいません。
【種類株式の内容】
①剰余金の配当規定
②残余財産の分配規定
③株主総会の議決権制限規定
④譲渡制限株式に関する規定
⑤取得請求権付株式に関する規定
⑥取得条項付株式に関する規定
⑦全部取得条項付株式に関する規定
⑧拒否権付株式に関する規定 ~黄金株~
⑨役員選任権規定
ひとつずつ、上記株式の内容を見ていきたいと思います。
①剰余金の配当規定
剰余金の配当について異なる定めをすることができます。
例えば
A 他の株式より配当が優先される株式(優先株)
B 他の株式より配当が劣後される株式(劣後株)
C 剰余金を配当しない株式(無配当株)
具体的には、Aと③を組み合わせ、株主総会の議決権を与えない代わりに他の株式より配当を多くする優先株を発行し「会社の経営には興味がないけど、配当を多くもらいたい。」と思う人に出資を促し、会社の資金調達をしやすくするといった使い方が考えられます。
今、地域の名所などの魅力をテーマにしたカプセルトイを販売して、街を盛り上げようとしている自治体が全国各地で増えているそうで、「ご当地ガチャ」とも呼ばれています。
船橋市でも第一弾として地元の人なら誰でも知っている船橋の有名スポット(地元民でない私は3割くらいしかわかりませんでした)の絵柄のキーホルダー全10種類が昨年10月に販売開始されました。観光客というよりは郷土愛あふれる地元民の熱い支持を受け、想定を上回る大ヒットだったようで、現在は第二弾全6種類が販売中です。
今時のガチャガチャ(おもちゃの「ガチャガチャ」は株式会社バンダイの登録商標です)らしく、植物由来の樹脂でできたカプセルを使用し、燃えるゴミとして廃棄可能など環境に配慮されています。
また、キャッシュレス対応(PayPayなどのQRコード決済)ということでコインが不要とのこと。コインを入れてハンドルを回して「ガチャガチャ」音がするから…と思いましたが、コイン不要でもハンドルは回すみたいです(安心しました)。
ただ、最近の若い人からすると「ガチャ」というと、スマホゲームのガチャの方が頭に浮かび「回す」ものではなく「引く」ものなのかもしれません。
昨年は、その何が出てくるかわからない状況を重ねて「親ガチャ」「上司ガチャ(部下ガチャ)」という言葉が流行しました。いずれの言葉もハズレの時にしか使われていない気がして、「ガチャ」=運が悪い(自分は悪くない?)というマイナスのイメージがついてしまった印象です。
ガチャガチャの市場規模は450億円と言われており、今第4次ブームを迎えているとのこと。ご当地ガチャのように地域活性化に貢献しているほか、省スペースで済むことから、企業が商品アピールするビジネスツールとしても活用されていることもその背景にあるようです。
これから「ガチャ」という言葉が、子どもの頃、ガチャガチャを回す前のワクワク感を思い出せるようなプラスのイメージなる世の中になると良いなあと思います。