連日のうだる様な暑さにとっくに梅雨が明けたのかと錯覚するほどだ。ただこの状況は日本だけでなく海外ではもっと激しいようだ。ヨーロッパ各地では熱波の影響で記録的な暑さが続いている。イタリアでは7月16日に、ローマやフィレンツェなどの16の都市に高温に関する警報を発令した。あまりの危険レベルにより子供や高齢者は日中外出しないように呼び掛けるほどだ。イタリアのシチリア島などでは今後48度まで気温が上昇するのではないかと予測される。また、大西洋に浮かぶスペイン領のラパルマ島では大規模な山火事が発生してしまった。当時女子高生だったグレタ・トゥーンベリさんが気候変動への抗議活動をしていたのを思い出すが、彼女が20歳となった今、世界の気候変動はその頃より深刻な状況になった気がする。国内に目を戻すと一度大雨が降ると同じエリアに雨雲が停滞し莫大な量の雨を降らす「線状降水帯」ということばがニュースで当たり前のように流れ、大きな災害をもたらしている。すべての原因を二酸化炭素の排出にすることはできないのだろうが原因となっていることを一つずつ少しでも多く取り除く必要があることは間違いなさそうだ。これ以上この星は人間たちの身勝手を許してくれないつもりらしい。