昨年2月に開始されたウクライナ侵攻が24日でまる1年となった。侵攻開始されたときには数月後に収束するかと言われていたが、1年経っても終わる気配がない。焦りを見せるロシア軍はウクライナ東部のドネツク州に大規模攻撃を行った。これにより現地の被害はより一層深刻なものとなってしまった。各報道機関の推定ではあるが軍の死者数はウクライナ軍が1万人に対しロシア軍が４万人に上るらしい。兵力や戦車、航空機それぞれの数においてロシア軍がウクライナ軍をはるかに上回る。にもかかわらず戦況が一進一退なのはロシア軍人にウクライナを攻める動機を見いだせないからかもしれない。驚いたことにロシア軍の中には刑務所内で勧誘され戦場に送られた外国人の受刑者もいたそうである。彼にとってこの戦争に参加する意義は一切ないはずなのだ。かと言って戦場から逃亡すれば禁固刑が待ちかまえる過酷な状況だ。一方ウクライナ軍は命をかけても故郷を守り抜くという強い意志に支えられている。兵力等では圧倒的に上回るロシア軍だが士気はウクライナ軍に到底敵わない。ロシアの軍人の死者数はさらに増え続けることだろう。1年を機にすべてのロシア国民にこれ以上両国の犠牲者を増やさないこと、無理やり戦場に行かされ命を落とすことがないような決断を下してもらえないことかと切実に願う。