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9月19日にロンドンのウェストミンスター寺院にて、エリザベス2世英国女王の国葬が執り行われた。25歳という若さで即位してから70年間イギリス連邦の君主として国内外に大きな影響を与えた。そんな女王の国葬に世界各国の王室や首脳陣が参列し荘厳な様子がニュースで報じられイギリスの歴史の重みをあらためて感じることができた。また16日から行われた一般弔問には女王の死を悼む国民が後を絶たず長蛇の列ができてしまった。最も長く列に並んだ人は弔問するまで24時間かかったというから驚きだ。9月中旬と言ってもロンドンの深夜の気温は8度まで下がったらしい。そんな状況下でも弔問のために列に並んだ人たちのエリザベス女王に対する愛と敬意が8キロという列の長さに表れている。一方日本国内では安倍元首相の国葬が予定されている。残念ながら10日前の産経新聞が実施した世論調査においても反対62.3%が賛成31.5%を大きく上回る結果となった。英国女王と日本の元首相を比較すること自体ナンセンスだが、多くの国民が弔意を示さずにいられないような対象の国葬でもイギリス議会でちゃんと議決を取っているのだ。自民党の独断により国葬を決定してしまったことにより、素直に死を悼んだ人々の心に水を差し、もしかすると弔意を示そうとしていた人々の行動まで変えてしまったかもしれない。国民全体はもちろん全世界で求められる国葬もあれば、国民を分断してしまう国葬もあるのだと感じた。