25年度卒
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米国の芸術に関する権威のある賞と言えば音楽におけるグラミー賞であり、映画におけるアカデミー賞が挙げられる。
一方でテレビドラマやテレビ番組またはテレビ業界の功績に対して与えられるのがエミー賞である。今年のエミー賞で
は真田広之が主演・プロデュースした「SHOGUN将軍」が主演男優賞や主演女優賞をはじめ計18部門を受賞した。
原作は1975年にジェームズ・クラベル発表した小説「将軍」であり、物語は1600年前後の徳川家康をモデルにしてい
るが真田広之が演じる役名は「吉井虎永」であるし、このドラマには豊臣秀吉や石田三成という役名は存在しない。こ
れらは戦国時代の武将ファンにとっては違和感があるかもしれないがこれだけのスケール感で時代劇を作ってしまうの
はさすがハリウッドだと言わざるを得ない。日本においては地上波放送の視聴率低下が続く中、スポンサーからの収入
が減少することで時代劇など製作費がかさむTVドラマが作れない現実があるのであろう。スポンサーの顔色をうかが
いながら作るテレビ番組よりもネットフリックスやアマゾンプライム、ディズニープラスなどのビデオストリーミング
サービスが制作するドラマの方がよっぽど面白いのは当然だろう。中途半端な番組を作っていても一定数の視聴者がテ
レビをつけてくれる時代は終わっているのだ。本物を追求したり真実を報道するテレビ放映でなければ近いうちに完全にオワコンとなるに違いない。