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令和5年度の所得税の確定申告書の受付が2月16日からスタートした。とりわけ今回は、インボイス制度が導入されてから初めての申告とあって大きな混乱が想定される。納税者本人の負担はもちろん、われわれ税理士にとっても過酷な期間となる。従来は請求書が保管されていれば認められていた消費税の控除が、インボイスの登録番号や税額の記載がないと認められなくなってしまったのだ。奇しくも国会では、自民党議員の政治資金パーティー収入の裏金問題が争点となっている。政治資金収支報告書への不記載だけで議員辞職に値する話だが、その資金使途についても領収書などが保存されていないため不明だと開き直り、資金の流れを隠している。民間企業であれば決して許されないことが自民党議員とりわけ幹事長や閣僚など、特定のポストにあった議員にとってはやりたい放題の状態だ。「国民に対しては1円単位で書類を残せ、だが特権階級は書類なんか残す必要はないんだ」と傲慢な態度をとっておきながら、一般納税者には適正申告を呼びかけている。これに不公平感を感じないで申告してくれる納税者がどれほどいるであろうか。このような時こそ総理大臣が脱税の容疑がかかる議員を一斉に処分することが最も効果のある呼びかけになるであろう。