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主要7カ国首脳会議いわゆる「G7」が5月19日より広島で開催された。ただでさえ厳戒態勢の中での開催だったが、急遽ウクライナのゼレンスキー大統領が参加することとなり広島全域が大きな緊張感に包まれた。戦時下の当事国のトップが参加するという極めて異例なことによって歴史に残るG7となった。当事国のトップが8千kmをこえる距離を移動することがどれほど危険なことか想像もできないが、そのリスクを負っても参加しなければならない状況がウクライナにはあるのだろう。考えてみれば日本以外のG7メンバーは6国ともNATO加盟国なのであり、この戦争は事実上NATOとロシアとの代理戦争となっている。G7という場で兵器や戦闘機などの供与が約束されることでロシアをけん制することとなり、ゼレンスキー大統領のリスクを負った行動の対価としては十分なものとなったのかもしれない。この危険な行動に賛否両論あるだろうが、ウクライナ国民からすれば国を守るために最大限の努力をしていると大統領を支持する人は少なくないであろう。もし日本がそのような立場に置かれたときに我が国のトップがどのような行動をとるのだろうかと想像してしまった。ただ恒久的な平和を象徴するヒロシマで兵器供与の話し合いが進むこととなってしまったことは何とも複雑な思いである。