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7月10日に参議院議員選挙が行われた。それまで世間にあまり注目されることがない選挙だったが、投票二日前に元総理大臣が選挙応援中に銃弾に倒れるというショッキングな事件により歴史的なものとなった。開票してみれば自公連立与党の圧勝という予想通りの結果となった。以前より選挙への投票率の低さが話題となっているがとりわけ10代のそれが顕著である。総務省の集計では全体の投票率が52.05%に対し、10代のそれは34.49%と、実に10代や20代の有権者の3人に2人が投票所に足を運ばないという状況だ。ただ投票所に足を運ばなかった若い世代を責めるつもりはない。スマホひとつで買物や食事をデリバリーさせることができる世代がわざわざ足を運んで投票に行く。どれほど不合理に感じるのであろうか。オンラインで投票できるのであれば状況は一変するような気がするが従前のやり方で当選している高齢の議員はその導入を是が非でも阻止するだろう。また日本の学校教育も若い世代の投票率を上げないことに貢献している。なるべく周りと同じように、なるべく前例通りに、と横並びで平均的な生徒たちを作り上げる教育はしっかり機能しているのだ。それでも日本経済の衰退や深刻な外交問題でいよいよ政治を変えなければならなくなった時、サイレントマジョリティーが横並びのとてつもなく大きな波に一変する可能性も秘めているのだと思う。