最近、若い女性を中心に「タピオカドリンク」が大流行しています。黒い粒が沈んだドリンクを太いストローで吸い込みながら飲むアレです。船橋駅周辺でも駅前通りに5月、6月と立て続けに2店舗のタピオカドリンク専門店がオープンして行列を作っています。シャポー船橋やネクスト船橋でもすでに専門店が営業しており、船橋駅周辺は東京からちょっと遅れてタピオカ激戦区となっております。
タピオカドリンクは台湾発祥の飲み物です。その材料であるタピオカは、キャッサバという南米原産のイモの一種の根茎から採ったでんぷん粉を、水で溶き加熱後乾かして丸くしたものをゆでて戻したものになります。もともとのタピオカは半透明の乳白色で、黒色なのはカラメルなどで色付けされているからとのこと。
タピオカをストローで吸い上げる感覚やそのもちもちの食感、腹持ちが良く軽食代わりになるというのが人気の理由で、タピオカブームは1990年代後半にも起こっています。その後一度収まったブームがこれだけ再燃している理由としては、黒いタピオカが入ったミルクティーが上陸し、これが「インスタ映え」するということで、若い世代がこぞってSNSに投稿したことが宣伝効果となり大流行したと言われています。確かに乳白色ではミルクティーでは映えないとは思いますが、黒色ですとカエルの卵(今の若い人は見たことないかもしれませんが)に見えてしまう気も。
東京税関が今年発表した資料によるとタピオカは2018年に輸入が増加し、輸入数量が2928トン、前年比142%と過去最高を記録しました。原産国別では台湾産が急増し、今まで15年以上トップだったタイ産を上回り、輸入数量の5割以上を占めるまでになりました。今までタイ産がトップだったことがむしろ驚きですが、解凍してすぐ使える冷凍タピオカの取扱いが増加したことなどが背景にあるようです。
ビジネスとして考えた場合、タピオカミルクティーの原価率は10%程度と言われており、飲食店の中でも低い業態のようです。さらに、特別な機材が不要で初期投資が低く抑えられるほか、スタッフに特殊な技術を教育する必要もない(味にこだわって出店している方には失礼な気もしますが)とのこと。利益率が高く、行列があっても回転率が良いということで専門店の出店ラッシュだけでなく、コンビニなど他業種の参入も目立っています。
ブームなのでいつかは下火になるとは思いますが、この勢いはまだまだ続きそうです。冬の寒い時期はどうするのだろう?と思っていたら、ホットも人気のようです。ストローで飲むときにのどをヤケドしてしまう!と心配しましたが、別にストローなしで飲めば良いんですね…
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