謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は平成から令和という時代が変わるという節目の年とあって日本中が政治や経済に大きな期待をもってスタートしたはずだ。しかしフタを開けてみれば厚労省の不正統計問題から始まり、文科省では大学入試において英語の民間試験や国語・数学の記述式問題を導入すると言ったりそれを取り下げてみたり受験生を非常に混乱させた。また安倍政権で内閣改造直後に菅原経産相と河合法相と大臣の中でも主要閣僚が相次いで辞任し、さらには首相本人が桜を見る会に反社会勢力を招待していたという耳を疑うことばかりであった。一方経済においては消費増税を実行してしまったが30年以上続くデフレ経済をさらに続ける気なのだろうか。過去2回の増税によってGDPの成長率が急降下したことは歴史が証明しているし、今回の増税は多くの経済学者たちも実行すべきでないと語っていたのだ。政治でも経済でも暗い影を落とした令和元年であったが、東京オリパラの開催年である今年は、これまでのことを猛省して一般国民も受験生も美しい桜が見られる世の中にしなければならない。
税経センターグループ 代表 栗山隆史