厚生労働省が推計として公表した「生涯医療費(平成27年度)」によりますと、日本国内で保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用は以下の通りとなるそうです。
◇男性の生涯医療費・・・2,584万円
0~69歳・・・1,376万円(53%) 70歳以上・・・1,208万円(47%)
◇女性の生涯医療費・・・2,822万円
0~69歳・・・1,325万円(47%) 70歳以上・・・1,497万円(53%)
一生のうちに使う医療費のうち、大半が70歳を過ぎてからのものだというデータです。
上記のデータは「医療費の総額」なので、健康保険使用の場合、窓口で支払うのは3割です。また70~74歳の方の窓口負担も1割または2割(収入により3割)なので、実際の負担額はその割合によります。しかしながら「推計」のデータであることを差し引いても驚くべき数字であることは確かです。
昨年「生命表」が更新され、平均寿命が男女ともに80歳を超えました。70~74歳までの窓口負担割合の見直しも平成26年に行われています。「人生100年時代」とうたうCMもありますが、平均寿命が延びるほど老後の医療費負担は総額が増えていくこととなるでしょう。例えばの話ですが、「医療費の窓口負担増」といった社会保障制度の改悪が行われたとしたら・・・考えるのも恐ろしくなります。
色々と不安をあおるような内容になってしまいましたが、超高齢化社会は着実にやってきます。一度、ご自身の老後に対する備えの見直しご検討をなされてはいかがでしょうか。お気軽にお問い合わせください。お待ちしております。
ファイナンシャルプランナー
阪田 健太郎