9月、10月と立て続けに非常に強い台風が東日本を襲い、各地に甚大な被害を及ぼした。海面の水温が台風発生のメカニズムにおいては密接に関係する。海水面の温度が高いと水蒸気がたくさん供給されて台風が発達してゆくからだ。本来台風の北上とともに海水面の温度が下がり水蒸気の供給が少なくなるが、例年より海水温が1度から2度高かったことがスーパー台風を発生させた原因らしい。スウェーデンの16歳の環境活動家がニューヨークで行われた気候行動サミットで声を震わせて訴えていたことが胸に突き刺さる。我々人類が経済成長の旗印にどれだけの環境を破壊し、それによってどれほどの地球温暖化を進めてしまったのだろうか。政府は台風19号の被災者の生活安定を政府一丸で支援すると7億1千万円の支出を表明した。米国産の飼料用のトウモロコシを数百億円分購入するなんて約束しなければ、今回の被災者だけでなく様々な災害で苦しんでいる被災者に対する支援ができるだろうし、温暖化対策のための取り組みに多額の資金を投じることができるはずだ。How Dare You.大人たちは彼女の声に耳を傾けなければならない。
税経センターグループ 代表 栗山隆史